欅の坂みち 2025年6月

欅の坂みち 2025年6月

+主教イグナシオ

 改めまして主のご復活をお祝い申し上げます。

とはいえ、この原稿が皆さんのお手元に届く頃には教会暦は主のご昇天、そして聖霊降臨日を迎えようかという期節だと思います。

さて、再来年2027年3月末の私の定年まで二年を切り、その先の教区のあり方を見据えていくことも少しずつ考えていかなければならない時になりました。

大阪教区では、4月にバルナバ小林聡師が教区主教に按手・就任され、九州教区では、7月にマルコ柴本孝夫師の主教按手・就任式が公示されました。

京都教区は、臨時教区会で伝道教区となることが可決され、総会での承認が得られれば伝道教区としての歩みが始まります。

また神戸教区は、主教選挙を行って当選者を得たところで、祈りの内に次の段階を待っているところです。

そこで、横浜教区におきましても主教選挙を行うのか伝道教区として歩むのか、その検討をしてゆく段階を迎えており、伝道教区というものがどのようなものなのか、教役者間で共通理解を深め、6月の使徒団の日に話し合いの時を持とうとしているところです。

それに伴い、信徒の皆さんにも伝道教区とはいかなるものなのかをご理解いただいた上で、今後の教区の方向性を定めたいと考えています。

ただし、伝道教区になることや教区合併による利点は確かにありますが、それで課題がみなクリアーされるという訳でもありません。また、主教選挙を行うことで伝道教区になる可能性がなくなるということも、あるいは伝道教区になることで必ずしもどこかの教区と合併することが決まる訳でもありません。

それはあくまでも一つの方向性のことであり、その点を充分踏まえて今後、教区がどのように歩んでゆくのかの議論を深めて参りたいと思っているところです。

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