+主教イグナシオ
欅の坂みち 2023年9月号
今朝(7月31日)、空を見上げると、真っ青な空にうろこ雲が広がっていました。明日からは8月、二つの原爆被爆記念日と終戦記念日を迎えます。連日35度を超す猛暑が続き、まだ立秋前ですが、それでも季節は私たちが知らないうちに秋へと向かいつつあります。
7月30日は厚木聖ヨハネ教会の巡杖で午後からの聖餐式の中で堅信式があり、そこで一人の婦人が堅信の恵みに与りました。
日本聖公会では信徒数も教役者数も減少傾向が続いており、11月の宣教協議会でもそうした中での10年の実りを持ち寄り、また新たな展望に目を向けて歩んで行こうとしています。
聖マタイの福音書の結び28章19節以下で、ご復活の主は弟子たちに向かって言われます。「あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい。彼らに父と子と聖霊の名によって洗礼を授け、あなたがたに命じておいたことをすべて守るように教えなさい。わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。」(新共同訳)と。
ご復活の主イエスさまがまず弟子たちに命じられたのは、すべての人に洗礼を授けることとあります。その上で、主が弟子たちに命じられたことを守るように教えなさいと言われます。
神さまの子どもとさることが最初にあって、その上で、イエスさまは、ご自分が命じられたことを守るように教えなさいと弟子たちに告げておられるのです。
そこではイエスさまが命じられているように、洗礼の恵みに与る人をまず探し出してゆくことが、私たち教会全体の祈りとなることが求められています。
一人の人が洗礼を授けられ、更に堅信を受けて命の証し人として遣わされていくことーーそれは、天上と地上のすべてのキリストの教会にとって大きな喜びと恵み、また励まし、そして感謝です。