信徒神学校(通信教育講座)第29期案内

通信教育講座の信徒神学校、第29期のご案内です。

第29期信徒神学校への誘い

校長 マルコ 平岡義和

 二種陪餐が再開される教会が増えるなど、コロナ前の日常が戻りつつありますが、主にある平安をお祈り申し上げます。
 さて、今年も、横浜教区の多くの聖職、信徒の皆さまのお支えのもと、29期の信徒神学校がはじまります。
 今期は以下の2つの講座が開設されます。一つは、相澤牧人司祭による講座で、信徒の皆さんが躓きやすいイエスの奇跡や譬えを取り上げ、わかりやすく解説されるものです。もう一つは、古代イスラエル史の通史を学んだ28期の大居雅治司祭の講座を受け、列王記に焦点を当て、6人の王について集中的に学ぶ竹内一也司祭の講座です。どちらも興味をそそられる内容です。ぜひ受講していただければと思います。
 また、今年3月には久しぶりに横浜聖アンデレ教会において、講師と交流するためのスクーリングと特別講演会を対面で実施しました。大変好評でしたので、今期も対面で行う方向で検討を進めています。講演会の講師はまだ決まっていませんが、こちらも楽しみにしていただければと思います。
今期も多くの方々が受講していただければと、スタッフ一同願っています。

(静岡聖ペテロ教会信徒)

信徒神学校受講のお勧め

主教 イグナシオ 入江 修

✟主にある平安をお祈りいたします。
 今年10月より新たに第29期が開講されます。今期は、相澤牧人司祭による「躓きを与えるイエスの譬えと奇跡」、そして竹内一也司祭による「列王記に登場するソロモン王を初めとする6人の王について」の新約と旧約の2つのコースです。
 信徒神学校は、テキストを介して講師と受講者の皆さんが直接やり取りすることが最大の特徴です。日ごろ、疑問に思っていることやより突っ込んだ内容について、講師の方に尋ねてみることもできます。
 テキストを購読するだけでも良い学びになると思いますが、ご自身がレポートを作成することで学ばれた内容を整理することができますので、是非レポートを提出していただき、“修了”を目指してチャレンジしてみてはいかがでしょう。
 また、来年の春には、恒例のスクーリングと合わせて特別講演会も計画されています。追って連絡が参りますので、こちらもどうぞお楽しみに!

主にありて

第28期信徒神学校 要項

【10月1日 開講】
期  間:2023年10月1日~2024年5月31日
講座形態:1か月に1回(全6回)講座テキストを送付します。レポート返送する通信方式。3回以上のレポート提出をお願いします。
スクーリング:期間内に開催。第29期は2024年2月または3月 開催予定
受講料:1講座 6,000円 テキスト代、発送費、スクーリング代を含みます。レポート送料は受講者負担となります。
受講申込:「信徒神学校受講申込」(別添葉書)もしくはFAX・メールにて必要事項を記入し下記へお送りください。
〒221-0852 横浜市神奈川区三ツ沢下町14-57 横浜教区教務所内 信徒神学校事務局
TEL 045-321-4988 FAX 045-321-4978
E-Mail shuumu@anglican.yokohama

申込締切:2023年9月16日(土)(開講後でも希望があれば申し込みを受け付けます)
費用支払:申し込みを頂きますと受講料のご案内と郵便振替用紙をお送りいたします。郵便局よりお振り込みください。

信徒神学校スタッフ

校   長 マルコ平岡義和
チャプレン 司祭バルナバ田澤利之
教育主事  司祭バルナバ吉川智之
スタッフ  ヨハネ和田 實、ヨセフ舘野裕之、アイリーン米村麻美

第29期コースご案内

(1) つまずきを与えるイエスの譬えと奇跡

司祭ヨハネ相澤牧人

 聖書を読んでいるとき、そんな馬鹿な、理不尽ではないか、と思ったり、そんなことは医学的、科学的にあり得ない、と首を傾げ、不審に思い、つまずいてしまうことはありませんでしょうか。そして、聖書から離れてしまいそうになることはありませんでしょうか。
 つまずくことはすべてが悪いわけではないでしょう。聖書を読みつまずくのは、一生懸命に読もうとしているからなのではないでしょうか。問題は、つまずいたままにはしておかない、ということなのだと思います。私たちがより豊かな人間となっていくためには、「なぜ」と問い続けることでしょう。その時、固定された一つの物差しだけで物事を見ようとするなら、新しいものを見出すことは出来ないのではないかと思います。
 12時間働いた者と1時間働いた者の賃金が同じであったという「ぶどう園の労働者の譬え」(マタイ20:1~16)、不正なやり方を褒めたという「不正な管理人の譬え」(ルカ16:1~13)、道を歩いて突然婚宴の席に招かれたのに、なぜ礼服を着ないでいるのかと裁かれる「婚礼の祝宴の譬え」(マタイ22:1~14)、5つのパンと2匹の魚で5千人を養ったという「5千人の養いの奇跡」(マタイ14:13~21)、水をぶどう酒に変えたという「カナの婚礼の奇跡」(ヨハネ2:1~11)、ペトロが水の上を歩くことが出来たという「水上歩行の奇跡」(マタイ14:22~33)、これらの物語は多くの人が、おかしいではないか、信じられないとつまずくものであると言われています。
 これらの譬え、奇跡を学びながら、そのメッセージを聴き取り、つまずきから解放されていければと思います。つまずきを凌駕して福音を知る、そんな機会となればと願っています。「私につまずかない人は幸いである」(マタイ11:6)と言われたイエス様のみ言葉を思い出しながら・・・。

(横浜教区退職司祭)

(2) 油注がれた王たちの物語 ―「列王記」から

司祭ダニエル竹内一也

 ヘブライ聖書(旧約聖書)「列王記(上下)」に登場する主要な王たちの物語を読み、聖書本文に記されていることを受け止めて、そこから語られてくるメッセージに耳を傾けて行きたいと思います。以下のテーマで進めていく予定です。

1. ソロモン王:神殿建設と後半生の背信
2. ヤロブアム王:イスラエル背信の模範
3. アハズ王と王妃イゼベル
4. 預言者たち:エリヤ、エリシャ他
5. ヒゼキヤ王
6. ヨシヤ王:改革とその後の捕囚

(横浜山手聖公会牧師)

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