欅の坂みち 2024年9月

水やり(アイキャッチサイズ)

欅の坂みち 2024年9月号

+主教イグナシオ

 今年は平年並みの梅雨明けとなりましたが、その後、連日の猛暑が続きます。1カ月先まで平年よりも気温が高いとの予想も出ていますが、北日本をはじめその他の地方でも、豪雨で被害が出ています。ここ何年か、天候が極端になってきているのが気に掛かります。

 さて、夏の暑い時期に限っての日課になるのが、水やりです。強い日差しと熱気で土はすぐに乾いてしまいますから、特に地面に這いつくばって咲いている草花には欠かせないものと言えましょう。

 横浜辺りでは、水道の蛇口をひねると、まず出てくるのは太陽熱温水器で暖められたような“お湯”です。

 ある動画で、雑草を枯らすのに除草剤ではなく熱湯をかけるとよい、というのを見たことがあります。

 もしそうだとすれば、水道管の中で温められてしまった水をそのまま植物に掛けるのは、却って草花にとってよくないのかも知れません。せめて“お湯”ではなく、ちゃんと水をかけてやろうと思います。

 半分枯れかけた草花に毎朝夕、水をやっていて、元気を盛り返してくれると嬉しくなります。こちらの気持ちに草花が応えてくれたようで励まされます。

 「元気になれ」との思いを込めて水やりをしているのと、ただ何となく水やりをするのとでは、草花の反応も違ってくるのかも知れません。

 今朝、水やりをしていると、半分枯れかけていたのが小さなつぼみを持っていました。とても嬉しい発見です。そのつぼみが咲いてくれることを願って、水やりを続けたいと思います。

 神さまが造られた小さな命、その1つひとつが大切にされること、それが、イエスさまが私たちに示された平和です。身近なところに小さな平和を作り出し、それをみんなで積み上げていけたら・・・と思うのです。

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