欅の坂みち 2025年8月
+主教イグナシオ
各地で例年よりも2週間から3週間も早い梅雨明けの知らせが届いており、関東は7月上旬とのことです。
そして各地では連日30度を越え、この夏はいったいどうなってしまうのだろうかと不安さえよぎります。
もはや温暖化などという生易しいものでなく、熱帯化ともいわれるほどです。
5月末に現代の環境問題を考えるというテーマで静岡聖ペテロ教会の平岡義和さんの講演会が、宣教委員会と社会委員会の協働プログラムとして行われました。
その中で印象深かったのは、マイクロプラスチックの問題です。今や海洋に広く広がり、グローバルな環境問題の一つとなっているとのことでした。
5月の後半から毎週、出張があって、1か月の間に天竜川を3回も渡ることになり、ついつい出先では暑さの中、水分補給の必要からペットボトルを購入することになってしまいましたが、マイボトルを持参することでその対策が可能であったと反省しています。
環境問題は少しずつじわじわと深刻化していきます。50年、100年に一度の豪雨がいつしか、日本のあちこちで毎年繰り返されるようになってきているような気もします。
その進行そのものを完全に止めることができないとしても、なすべきことを精一杯やってみないで、ただ手をこまねいているとすれば、それは未来に対する無責任といえるのではないでしょうか。
考えられることにせめて取り組んでみた上で、それでもなお食い止められなかったのと、何もせずにそうなってしまったのとでは、たとえ結果は同じであっても、少なくともそのプロセスにおいては雲泥の差があるといえます。それは、目に見える成果にはならないかも知れませんが、できることに精一杯取り組んだ上で次の世代へのバトンを繋いでいきたいと思うのです。