+主教 イグナシオ
主教制と教区再編に関しましては、教役者は6月の使徒団の日に踏み込んだ意見交換がなされました。
一つの方向性は、来年、主教選挙を行い、今後も今までどおり独立した一つの教区としての歩みを続けていくことです。
もう一つの方向性は、教区再編に向けて踏み出していくことです。その場合、二つの道筋があります。
一つは、主教選挙を行い、新たな教区主教のもと将来的にどこかの教区との合併を検討していくということです。この場合は、現在の宣教協働区による区分けの制限はなく、どの教区との合併も可能性があります。
もう一つは、伝道教区になった上で、どこかの教区との合併を検討していく場合です。その際は、まず教区会において議案が可決されて日本聖公会総会(定期もしくは臨時)で承認されると伝道教区となり、主教選挙は行われず、宣教協働区内の他の教区主教が管理主教に委嘱されて、5年を目途に合併に向けてさまざまな検討が始められていきます。この場合は、合併の対象が宣教協働区内のいずれかの教区になりますので、横浜教区が属している中日本宣教協働区(中部、京都、大阪の三つの教区)内のいずれかの教区との合併を目指していくことになります。
もちろん、伝道教区になって5年間いろいろと検討した結果、再び教区に戻るという選択肢もあるのですが、合併の対象となるのは中日本宣教協働区内のいずれかの教区になります。
教役者の間では、今までの宣教協働の歴史を踏まえると、仮に合併を検討するのであれば、まずは東京・北関東の両教区になるのではないかという意見が全体の総意のように思われます。
ただ、今後は教役者だけでなく、各地域の宣教懇談会や各教会において信徒の皆さんも含めた意見交換がなされ、方向性が収束していくことを願っています。
(『横浜教区報』2025年9月号より)