+主教 イグナシオ
1月26日付の朝日新聞で私立中学の入試問題に関する記事に掲載されていた詩をご紹介したいと思います。
「おなまえ かいて」 ゼイナ・アッザーム 原口昇平訳
あしにおなまえかいて、ママ
くろいゆせいの マーカーペンで ぬれても にじまず ねつでも とけない インクでね
あしにおなまえかいて、ママ
ふといせんで はっきりね ママおとくいの はなもじにして そしたら ねるまえ ママのじをみて おちつけるでしょ
あしにおなまえかいて、ママ
きょうだいたちの あしにもね そしたらみんな いっしょでしょ そしたらみんな あたしたち ママのこだって わかってもらえる
あしにおなまえかいて、ママ
ママのあしにも ママのとパパのと おなまえかいて そしたらみんな あたしたち かぞくだって おもいだしてもらえる
あしにおなまえかいて、ママ
すうじはぜったい かかないで うまれたひや じゅうしょなんて いい あたしはばんごうになりたくない あたし かずじゃない おなまえがあるの
あしにおなまえかいて、ママ
ばくだんが うちに おちてきて たてものがくずれて からだじゅう ほねがくだけても あたしたちのこと あしがしょうげんしてくれる にげばなんて どこにもなかったって」
(「ガザでは、自分や子どもが殺されても身元がわかるよう、子の名前をその足に書くことにした親もいる。」/2023年10月22日CNN報道)
ガザにいる人たちの惨状と同時に、そうした極限状態の中で人間の尊厳とは何なのかを訴えている詩だと思います。
(『横浜教区報』2026年3月号より)

