リレーコラム– Relay column –
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「隣人を自分のように愛しなさい。」聖霊降臨後第24主日(特定26)
司祭 フランシス 中山 茂(マルコによる福音書 第12章28節―34節) 「聞け、イスラエルよ」に始まる「心底(しんそこ)から‥‥力を尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。」が守らなければならない第1の戒めであり、これと同様に大事な戒めとしてイエ... -
「聖なる三位一体の神様に身を委ねて」聖霊降臨後第23主日(特定25)
司祭 ペテロ 松田 浩(マルコによる福音書 第10章46節-52節) 2年に1度行われる日本聖公会総会で毎年(特定25)を用いる日を、社会事業の日として憶える主日に定められていることは多くの皆が周知されていることと思います。 横浜教区内でも多岐に... -
「お祈りについて」(聖霊降臨後第16主日・B年 特定18)
司祭 バルナバ 吉川 智之(マルコによる福音書第7章31節-37節) 超教派の交わりがありますと会合の最後に「では、最後にお祈りをお願いします」とお願いされることがありました。それぞれの教会が交替でお祈りをする慣わしになっているようで、他の教会... -
「あなたがたも愛によって歩みなさい」(聖霊降臨後第12主日・B年 特定14)
司祭 ダビデ 渡部 明央(エフェソの信徒への手紙 第4章30節-5章2節) 朝の礼拝に収められている「導きのため」は、次のように祈ります。 「永遠の父なる神よ、あなたはわたしたちをみ力によって造り、み恵みによって救ってくださいました。どうか聖霊... -
「宣教の心がまえ」(聖霊降臨後第8主日・B年 特定10)
司祭 バルナバ 田澤 利之 今日の福音書には、教会の福音宣教のあり様について記されています。宣教の中心課題は何でしょうか。それは、6章12節の言葉が重要になるのではないかと思います。「十二人は出かけて行って、悔改めさせるために宣教した。」つま... -
「み言葉の種を蒔きましょう。」(聖霊降臨後第4主日・B年 特定6)
司祭 ルカ 片山 謙 教会の悩ましい現状 聖職・信徒の減少、財政逼迫が進む中、教会の発展的な展望を描くことが難しい状況の中に私たちはあります。少子高齢化、人口減少、政治経済の混迷、宗教団体への不信感や宗教離れ等々の社会全体の現状もその背景... -
「そして、炎のような舌が分かれ分かれに現れ、一人一人の上にとどまった。」
司祭 トマス吉田仁志 聖霊降臨日 とある日曜日、鴨川での礼拝を終え、館山の教会へ戻るべく車を走らせておりますと、大きな富士山が視界へと入ってまいりました。房州へ異動となって数か月、その時まで、ここから富士山が見えることに気付いていなかった... -
「キリストが復活しなかったのなら、あなたがたの信仰はむなしい」
主教イグナシオ入江 修 イースター・メッセージ 私たちは、2月14日の大斎始日(灰の水曜日)から始まった主日を除く40日の歩みを通して、この間、自らの内には自らを救い得るもののないことを、痛みを伴いながら見つめ、そして、そのような中から、私たち... -
「紅海を越えて生きる喜びを」
司祭エドワード宇津山武志静岡聖ペテロ教会牧師清水聖ヤコブ教会管理牧師 大斎節第5主日 旧約聖書には、神がその民に何かを語りかけるときの自己紹介とも言える定式があります。「わたしは主、あなたの神、あなたをエジプトの国、奴隷の家から導き出した神... -
「好機到来の期節」
司祭パウロ窪田真人沼津聖ヨハネ教会牧師伊豆聖マリヤ教会管理牧師 大斎節第1主日 イエスさまの洗礼は、新たな出エジプトの始まりを意味します。今、神はご自分の民を、ファラオの奴隷からではなく、罪と死の奴隷から導こうとされています。旧約聖書の出エ... -
「光は暗闇の中で輝いている」
主教イグナシオ入江 修 クリスマス・メッセージ 自然界は強いものが生き残り子孫を残すため、日々、生存競争が繰り返されてきましたが、私たち人間も同じように強さに憧れ、自らが力を持つことに執着し、今なおそれを求め続けています。 力による支配の下... -
「救い主を迎える人生逆転」
司祭テモテ姜 暁俊小田原聖十字教会牧師秦野聖ルカ教会管理牧師 降臨節第4主日 私が千葉に留学していた時、日本人の友達が一人いました。韓国ドラマが大好きな友達で、ある日その友達が私に聞きました。「ねえ、ドラマの名前を思い出せないけど、女性は普...